Fukuのブログ

子育て、医療、暮らしの疑問について少しだけ深堀りするブログ

【子育て】生後6ヶ月で固形食は本当に窒息しないのか?海外の文献調べました【BLWやってみた】

 

※はじめに

この記事はBLWを勧めたり、医学的なアドバイスをするためのものではありません。あくまで我が家が実際に取り入れてみた感想や、調べた文献について書いたものです。BLWを取り入れる際には十分な情報収集と準備を行った上でご自身の判断で行うようお願いいたします。

 

どうも、Fukuです!

さて、前回の記事で、我が家の0歳児(あだ名ジロー)には最新離乳食(補完食)のBaby-led Weaningを取り入れることにした、というところまで書きました。

 

WHOの基準からも離乳食(補完食)は生後6ヶ月を過ぎてからにしようと決めていため、ジローが生後5ヶ月頃より海外の論文を検索したりと下準備を始めました。

インターネットで調べる限りは日本人で取り入れているご家庭はだいたい海外に在住している方が多く、やはり日本国内ではあまり浸透していない様子でした。

 

Baby-led Weaningに関して私が最も気になっていたのは「窒息」「誤嚥のリスクです。これはBLWのメソッドについて聞いた誰もが最初に考えることだと思います。生後6ヶ月の赤ちゃんにいきなり固形物…やはり何度考えても不安で、まずは窒息に関連した文献について調べてみることにしました。

 

色々と論文を眺めていたところ…

英国のAmy Brownの研究(注1)によると、固形物の導入年齢と窒息の頻度に有意な差は見られないということが報告されていました。

つまり、生後6ヶ月から固形物を始めようと、一般的に言われる生後9ヶ月頃から1歳前後の完了食期に固形物を摂取しようと、窒息の頻度は大して変わらないということなんですね。これには正直びっくりしました。

ジローはこの頃まだ下の歯2本しか生えていませんでしたし、到底咀嚼は難しく丸呑みする可能性が高いと思ったからです。

 

ですが、論文ではむしろ、従来より行っていた「ピューレを親がスプーンで与えるやり方」から開始した赤ちゃんが、刻みや一口大、フィンガーフード(手づかみ食べ)を食べたときに窒息の頻度が上がっていたと報告されていました。

確かに、初回からピューレを摂取している赤ちゃんにとっては固形物に暴露する機会がないので、口に入るものは「飲み込むもの」と認識しています。そのため赤ちゃんは物を口の中でどう処理してよいのかわからない…そしてこれまで同様に丸呑みしようとして窒息につながっている可能性がある、ということですね。なるほどこれは納得でした。

 

そうはいってもいきなり固形物を与えるわけですし、食材によってもリスクはかなり変わってきそうに思えます。

次回の記事では食材の違いにおける窒息のリスクについて調べたことを書いていきますね。

 

それでは今回はここまで。お読みいただきありがとうございます。

次回の記事もぜひみてくださいね!

 

参考文献

(注1)A Brown.No difference in self-reported frequency of choking between infants introduced to solid foods using a baby-led weaning or traditional spoon-feeding approach.Journal of Human Nutrition and Dietetics.2018 Aug;31(4):496-504